ガンダムGQuuuuuuX|マチュとニャアン、境界を越えて共鳴する二人の物語

宇宙を見つめる赤毛と銀髪の少女、未来都市の展望台にて SF・メカアニメ
未来へ向かって——静かに宇宙を見つめるふたりの時間

GQuuuuuuXの世界で出会ったマチュとニャアン、その共鳴は偶然か必然か

ガンダムシリーズ最新作『GQuuuuuuX』──その見た目は宇宙世紀っぽいけど、中身はちょっと違う。現代的なテーマに加えて、クセ強めな人物たちが入り乱れる、まさに“新時代のガンダム”です。中でも目が離せないのが、物語の軸としてグイグイ存在感を発揮している2人のヒロイン、マチュ(アマテ・ユズリハ)とニャアン。

最初から仲良しだったわけじゃありません。マチュは学生で、そこそこ平和な日々を送りつつもどこか浮いてる子。一方、ニャアンは難民として、法律のスキマをぬって生き延びる毎日。そんなふたりが、ある日モビルスーツ《GQuuuuuuX》をきっかけにバトルに突入!なんだかんだで一緒に戦い、行動することになってしまいます。

この記事では、**「GQuuuuuuX マチュとニャアン」**という視点から、彼女たちの内面や関係の変化を追いながら、「なんでこの2人、こんなに息ピッタリになったの!?」という謎に迫ってみたいと思います。Ωサイコミュや、ジオンが“勝っちゃった”あとの世界で、彼女たちがどんな風に交差していったのか──そのあたり、じっくり語っていきます!

マチュ:自由を求めて踏み出した少女

『GQuuuuuuX』のヒロイン、マチュ(アマテ・ユズリハ)は、いわゆる「選ばれし者」ってわけじゃありません。特別な使命もなければ、どこかの王族ってわけでもない。けれど、なんだか目が離せない。彼女は、今いる場所にしっくりこない気持ちを抱えながら、「ここじゃないどこか」を探して、ちょっとずつ外の世界へと足を踏み出していきます。

このセクションでは、そんなマチュのキャラクターを3つのポイントから見ていきます。
・進路アンケートに「くらげ」って書いちゃう感性って何?
・クランバトルに出てみたけど、それって本気だったの?
・《GQuuuuuuX》に乗ったとき、彼女は何を思ってたの?

――そんな視点から、マチュが考える「自由」ってどんなものなのか、そして彼女がどこに向かおうとしているのか、ふわっと優しく掘り下げていきます。

“自由”を求めるマチュ-進路に「くらげ」と記す少女の本音

進路アンケートに「くらげ」と書いちゃうマチュ、なかなかに強者です。ふざけてる? いえいえ、あなどるなかれ。実はそのひと言、彼女の心の奥をちらりとのぞかせているのです。

波にぷかぷか漂うクラゲのように、流れに身を任せているようでも、「このままじゃない何か」を求める気持ちは、ちゃんとある。ただ、きっちり決まった進路とか、型にはまった生き方には、どうもピンとこない。
「どこかに行きたいけど、どこがいいかは分かんないし…」そんなふうに、自由とちょっとした迷いの間を、マチュは今日もふわふわと漂っているのです。

クランバトルに出場する意味

。マチュがクランバトルに出た理由? うーん、すごくカッコいい目的があった…というわけではなさそうです。始まりはというと、偶然拾った(?)《GQuuuuuuX》に「ちょっとだけ…」と乗り込んじゃったのがきっかけ。

強そうな機体と、なにやら賞金も出るらしいという噂話。ちょっと試してみようかな、っていうノリと、日常からのプチ脱出気分――つまり「勝てばお小遣いゲット!」くらいの感覚だったのかもしれません。

でも、何度か戦ってみるうちに、彼女の中でなにかが変わってきます。「ここなら、自分が存在しててもいいのかな」そんな手ごたえのようなものが、少しずつ芽生えていたのかもしれません。

『GQuuuuuuX』に乗り込んだ瞬間

マチュがなんとなく乗り込んだ《GQuuuuuuX》。でもこの機体、ただのガンダムじゃありませんでした。なんと、ジオンがコッソリ開発していた新技術「Ωサイコミュ」搭載の、ちょっとヤバい(?)モビルスーツだったのです。

この「Ωサイコミュ」、パイロットの意識や感情に“共鳴”しちゃうという不思議システム。たとえばマチュが「えっ、武器は……?」と戸惑いながらつぶやくと、防御行動を取ってくれるし、画面には「これ使う?」みたいに武装一覧がポンと表示される。

まるで「心を読まれてる!?」というレベルで反応するその挙動は、マチュの不安や迷いにすら寄り添ってくれるような優しさ(?)すら感じさせます。

ここで生まれたのは、操縦者と機械というより、「相棒」っぽい不思議な関係。Ωサイコミュが本領を発揮するのは、マチュのように“まっすぐで飾らない心”を持つ相手と出会ったとき、なのかもしれませんね。

ニャアン:過酷な日常を生き抜いた少女

ニャアンは、難民居住区で生き抜くことに慣れていた。法も秩序も頼れない環境で、彼女は身を守る術として違法な仕事にも手を染めていた。そんなある日、運んでいたモビルスーツ用のコントロールユニットが、偶然にもマチュのリュックに紛れ込んでしまう。
この小さなトラブルが、ふたりを《GQuuuuuuX》という機体へと導き、思いもよらぬ関係を生み出していく。
この章では、ニャアンというキャラクターが持つ「孤独」と「変化」、そしてマチュとの関係を通じて垣間見える心の動きを丁寧に掘り下げていく。

不安定な立場にある少女

ニャアンは、いわゆる“正規の住人”ではなかった。ジオンの勝利によって表面上は安定した社会に見えても、難民区で暮らす人々の暮らしは不安定そのもの。学校にも通わず、法の庇護も薄い彼女は、生きるためにちょっと危ない荷物を運ぶこともあった。

そんな中、ある日とんでもないミスをやらかしてしまう。運搬中のコントロールユニットが、なぜか隣にいた少女・マチュのリュックに紛れ込んでしまったのだ。まさかそれが、最新鋭のガンダムに関わるなんて――本人もびっくりである。

けれどこの“事故”が、ニャアンにとって人生の転機になるとは、まだ誰も知らない。

マチュとの関係──気まずさから始まる友情?

ニャアンとマチュの出会いは、偶然ではなく小さな“しかけ”から始まる。警察に追われていたニャアンは、運んでいた違法なモビルスーツのコントロールユニットを、マチュのリュックにこっそり忍ばせる。それに気づいたマチュは、表向きには何も言わず、ニャアンと共にユニットを届けに行くという、ちょっとした“共犯”関係に巻き込まれていく。

最初から友達ではなかった。立場も価値観もまるで違う二人。ただ、この奇妙な関係性が、互いを知るきっかけになったのは確かだ。報酬の受け取りに失敗し、マチュが賞金目的でクランバトルに出場。それができなくなったとき、代わりに出場したのはニャアンだった──《GQuuuuuuX》に乗るチャンスを、自らの手で掴みにいった瞬間でもある。

怒りが共鳴したとき─ニャアンとΩサイコミュ

マチュが出られないなら、代わりに私が行くしかない──とばかりに、ニャアンは《GQuuuuuuX》に乗り込むことに。とはいえ、マチュのようにあの不思議システム「Ωサイコミュ」が動くとは思っておらず、「とりあえず動けばラッキー」くらいのつもりで操縦席に収まります。

幸い、Ωサイコミュがなくても基本操作は可能。しかもパートナーのシュウジがいれば何とかなる……はずだったのですが、そのシュウジが体調不良で思うように動けず、あれよあれよと敵の猛攻が。

ついに、ニャアンの中で何かがブチッと切れます。「もう許さない!」その怒りがピークに達した瞬間、Ωサイコミュがついに覚醒!《GQuuuuuuX》が本気モードに入り、暴れまくりでクランバトルを制してしまうのでした。

Ωサイコミュが映し出す“心”のかたち

『GQuuuuuuX』に搭載されたΩサイコミュ――それは、ただの新型システムなんて言葉では片づけられない、ちょっと不思議でちょっと怖い(?)技術だ。なにせ、パイロットの“心”に反応してモビルスーツが動くのだから。
しかも、これがマチュとニャアンでは全然ちがう動きをするもんだから、もう大変。マチュは「お、なんかすごく動く~」と無邪気にフィットし、ニャアンは「…動かないんだけど!?」からの怒り爆発スイッチオン。
この章では、そんな“心に寄り添うロボ”のようで“感情むき出しで暴れる巨大兵器”にもなっちゃうΩサイコミュと、マチュ&ニャアンがどう付き合っていくのかを見ていくことにしよう。

マチュにとってのΩサイコミュ──“無意識の共鳴”

マチュが初めて『GQuuuuuuX』に乗ったとき――びっくりするくらいスムーズにΩサイコミュが起動した。「え、これ、操作しなくても動くじゃん?」みたいなノリで、本人はむしろ楽しそう。まるで新しいゲーム機に触れた子どものような反応だった。
深いことは考えていない。というか、たぶん気づいてもいない。彼女の心の“まっすぐさ”と“裏表のなさ”が、Ωサイコミュと相性バツグンだったのだ。思ったことがそのまま機体の動きに反映される感覚は、彼女にとって「ちょっと面白い動くおもちゃ」くらいの感覚なのかもしれない。
でも、そこがミソ。そういうピュアさこそが、Ωサイコミュにとって必要な“鍵”だったのだろう。

ニャアンにとってのΩサイコミュ─“感情の鏡”としての存在

最初に『GQuuuuuuX』に乗ったとき、ニャアンは「マチュみたいに上手く動かせるわけないし」と、やや腰が引け気味。ところが、クランバトル中に相手の攻撃が直撃、普段はクールな彼女が激オコモードに突入。その怒りが引き金になって、Ωサイコミュがガチンと起動。怒りのままに、味方のシュウジまで盾に使ってしまい、試合後にはしっかり反省している姿も。

以降、Ωサイコミュはニャアンが乗るたびに起動するようになるけれど、GQuuuuuuXの動きはどこか重たげ。彼女は毎回、心の中で「これでいいのか」と問いかけ続けているように見える。もしかすると、ニャアンにとってΩサイコミュとは、“心の内を映し出す鏡”なのかもしれない。

ジオンに分断された!?「GQuuuuuuX マチュとニャアン」の次なる試練

最初は「クランバトルって、勝てば賞金♪」くらいの軽いノリだったはずのマチュとニャアン。まるでゲームの中に入り込んだみたいな日常で、モビルスーツに乗って戦って、お小遣い稼ぎ──そんな日々が、ある日突然ひっくり返る。

突如として姿を消す赤いガンダム、追われるマチュ、連れていかれるニャアン。しかも行き先は、ジオンの超重要人物たちのもと。軍事利用? 政治的思惑? 何やら物騒な気配が漂い始める。

ふたりはバラバラに引き裂かれたけれど、心のつながりは、まだちゃんとそこにある。ここから物語は、戦いというより「生き方」が問われるフェーズに突入──なんて、そんなに深刻ぶるのもマチュたちらしくないかもしれませんけどね。

赤いガンダム、消える─混乱のクランバトル

クランバトルといえば、ポイント稼ぎと賞金ゲットの小競り合い……のはずだった。ところが今回ばかりは、空気が違った。例の「赤いガンダム」が、またしてもクランバトルに登場。もともとサイド6周辺をウロチョロしている怪しい存在として、軍警察に目をつけられていたシュウジだったが、今度は本格的に追い詰められる。

クランバトルのさなか、赤いガンダムは不時着。待ってましたとばかりに軍警察が包囲! ……かと思いきや、次の瞬間、ガンダムもろともシュウジが「スッ…」と消えてしまうという謎展開に。どこ行った!?

しかもこの試合、サイコガンダムまで乱入してくるし、暗殺未遂だの何だの、もはやバトルどころじゃない大騒ぎ。マチュが乗っていた《GQuuuuuuX》まで指名手配リスト入りで、現場は大混乱。

気がつけば、ただのゲームが国家レベルの騒動に。バトルフィールド、修羅場すぎませんか!?

ふたりまとめて回収です!? ジオンの目に止まった少女たち

マチュとニャアン、それぞれの運命がジオンの手によってガラリと変わっていきます。

まずはマチュ。クランバトルでGQuuuuuuXを操縦していたことが軍警察にバレてしまい、めでたく(?)指名手配に。けれど、その直後に登場したのが謎めいたジオンの将校・シャリア・ブル。軍服を着てはいるものの、ただの役人とは思えない不穏な空気をまとい、マチュをあっさり“確保”します。とはいえ、拘束というよりは「これからちょっと話そうか」くらいのニュアンスで、保護されているのか監禁されているのか、はたまた新たな実験のモルモットなのか……読めない状況です。

一方のニャアンはというと、なんとキシリア閣下と食事会。ジオンのニュータイプ候補生として一気に“抜擢”され、着実に出世コースに乗っかっていく勢いです。敵地にいながら待遇が良すぎて、逆にこちらの方がスパイみたいに見えてしまう不思議展開。どこか頼もしさすら漂わせながら、ジオンでの新生活(?)が始まります。

こうして二人は、それぞれ異なる形でジオンの掌の上に乗ることに。ここからどう転がっていくのか、ますます目が離せません。

それぞれ別ルート。でも物語はまだ終わらない!


マチュとニャアン。かつて《GQuuuuuuX》を通して繋がったふたりは、いまやジオンの中で、まったく別のルートを歩んでいる。
マチュはシャリア・ブルに「お持ち帰り」され、ニャアンはキシリア様とお食事しながらまさかの出世コース(!?)。

でも、だからといって、ふたりの物語が終わるわけじゃない。
《GQuuuuuuX》という不思議なモビルスーツが、再びふたりを交差させる日はきっと来る。
友情か、宿命か、あるいはその先か──。
ふたりの再会は、まだ予告編の中にある。

それぞれの道、でも物語はまだ途中

マチュとニャアン──全く違う場所から出会い、《GQuuuuuuX》という特別な存在を通じて、ときにぶつかり、ときに支え合いながら進んできたふたり。けれど今、彼女たちはジオンの中で別々の道を歩き始めています。
マチュは保護という名の“様子見”をされつつ、シャリア・ブルの思惑に巻き込まれ、ニャアンはキシリアの期待を背負って、まさかの出世街道? でもこの物語は、まだ途中。
《GQuuuuuuX》とΩサイコミュ、そして彼女たち自身が何を選ぶのか──今後の展開に期待しつつ、今回はここまで。次にふたりが出会うとき、どんな表情をしているのか、今から楽しみです!

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